笑顔の裏側に

今日は悠の好きなオムライス。

何度も美味いと言って口一杯に頬張る様子に嬉しくもあり、切なくもなった。

それを見越したように、

「あ、言うの忘れたけど、今日俺泊まっていっていい?というか泊まるな。明日、こないだ買った机とか棚が来るだろ?お前1人じゃ無理だろうし。」

気を遣わせないような言葉で私を包んでくれる。

「ありがとう。」

暗くなっていた心が少しだけ軽くなった気がした。

そして片付けをしている間に悠にお風呂に入ってもらう。

悠はしっかりと着替えを持って来ていて、本当に今日は泊まる予定だったらしい。

これも全て悠の予想通りということなのだろうか。

どこまで見透かされてるのかとちょっと怖くなったけど、考えすぎということにして、タオルを準備する。

寝る場所はどうしたらいいんだろうか。

やっぱり別?

それとも一緒のベット?

幸いベットはセミダブルだから、2人で寝れないことはない。

こんな時、どうすればいいのだろう。

リビングで佇んでいると、悠がお風呂から出てきた。