笑顔の裏側に

「とりあえず靴履き替えられるか?」

一度降ろされ、何とか履き替える。

外靴をしまい、上履きを出し、何から何までやってもらってしまう。

「ごめんね。」

「いいから目瞑っとけ。」

再び抱き上げられ、保健室に連れてかれる。

保健室には誰もいなかった。

そっとベットに座らせられる。

そして保健室の備え付けの水をコップに入れてくれた。

「飲めるか?」

「うん。ありがとう。」

少し口に含むと、その冷たさに気持ち悪さがいくらかましになった気がした。

「ごめんね。体育、出られなくしちゃって‥。」

「そんなこと気にすんなって。マラソンとか怠いから、むしろラッキーだし。俺のことはいいから、横になりな。」

小さく頷いて、持っていたコップを棚に置いた。

ゆっくりとベットに横になる。

するとすぐに瞼が重くなり、いつの間にか眠っていた。

物音で目が覚めてゆっくりと起き上がった。

「あ、起きたか。どう?」

隣から声が聞こえて、そちらを見ると、悠が単語帳を開いていた。

「うん、もう平気。ありがとう。」

「制服とスクバ、持ってきてあるから。柏木先生、呼ぶな。」

そう言ってカーテンを出て行った。

すると柏木先生がすぐに入ってきて、軽く問診を受けた。

この後用事があって学校を出ないといけないらしく、着替えたら勝手に帰っていいと言われた。

そして私は制服に着替える。