笑顔の裏側に

携帯でマップを検索して、スーパーに向かう。

そこでICカードのチャージ金額をもとに計算しながら栄養のあるものを購入した。

時計を見れば、11時を少し過ぎた頃。

スーパーのベンチに座って時間を潰した。

どんな顔をして先生の家に戻ればいいのだろう。

帰れ、出てけという怒鳴り声がずっと頭の中で木霊する。

はあ、と大きなため息を吐いた。

先生のことが心配なだけなのに。

そばにいて支えてあげたいのに。

私が行動すればするほど、空回りして、自分自身を締め付けているような気がしてならなかった。

携帯のバイブレーションで我に返った。

表示を見ると、愛お姉ちゃんからでこれから向かい、20分くらいで着くとのことだった。

ここで1時間近く考えごとをしていたようだ。

私も先生のマンションに戻ろう。

そしてこの食材を渡して、荷物を取ってもう自分の家に帰ろう。

愛お姉ちゃんが来てくれるなら大丈夫だ。

このままそばにいても、今の状態ではどうにもならない。

私が仮病を使って学校を休んだ事実は今更変えられないし、そのことで先生が怒っているのだとし
たら、どうしようもなかった。

私は私なりに考えて、学校を休むことを決めたのだ。

また私は先生とぶつかることから逃げることになる。

それでも今はその時間も必要だと思った。

お互いのためにも。

そう考えること自体が逃げてると言われれば、それまでだけど、今の私には限界だった。

マンションのエントランスで愛お姉ちゃんを待つ。