笑顔の裏側に

するとベットに座っている先生がいた。

「測ってください。」

体温計を渡せば、素直に応じてくれた。

沈黙が流れた。

流石にさっきのはやり過ぎだったかなと反省しながらも、先生の体のためだと言い聞かせる。

体温計が鳴り、先生が取り出した手元を覗き込む。

38.0度ちょうどだ。

「よくこれで、学校行こうとしましたね。」

「うるせえ。お前に言われたくない。」

確かに。

私も何度か身に覚えがあるわ。

「さっきはすみませんでした。勝手なことして‥。」

やっぱり謝っておくことにした。

お互いに意地になっていたところもあったから。

「もういいよ。俺も悪かった。」

先生が急に大人しくなった。

朝から言い合いをして疲れたんだろう。

「何か食べられそうですか?」

そう言えば、気だるそうに首を振る。

「じゃあ、少しポカリを飲んで、昨日の残ったゼリーだけ口にしてください。」

その間に、今朝まで来ていた服とワイシャツを洗面所に持って行った。

「また少し休んでください。そしたら午後からでも病院に行きましょう。」

「何言ってるんだ。お前は学校あるだろ?」

やっぱりそこは見逃してくれないか‥。

「私も仮病という名の体調不良で休みです。」

ふざけたように言えば、先生の顔色が鋭くなった。