優美side
先生と別れて数日が経った。
ただ先生がいない日常に戻るだけ。
大丈夫。
初めは辛くて寂しくても、直に慣れてくる。
以前の私がそうだったのだから。
ただいつも通り過ごせばいい。
私のやるべきことはただ一つ。
受験勉強だ。
そう言い聞かせて必死に歩みを進める。
きっと鉢があたったんだ。
大事な時期に恋愛に現を抜かしていたから。
愛を受け取るに値しない私が誰かを愛してしまったから。
だから電話もメールもしない。
1日何通も来ていたメールは格段に減り、最近はもう1、2通くればいい方だった。
私は何もなかったふりをして、いつものようにただひたすら机に向かう。
でも全然頭に入ってこない。
いつも頭の片隅にあるのは、先生と木下さんが抱き合う姿。
何をしていても身に入らない。
それでも刻々と時間は過ぎて行く。
私だけを取り残して。
そうしていつの間にか3週間ほど過ぎた頃だった。
塾に行って家に帰ると、家の前で誰か人が立っている。
暗くてよく見えないが、その人は私の家を見上げていて一向に動こうとしない。
まさか不審者!?
思わずカバンをギュッと握りしめる。
様子を伺えば、向こうも視線を感じたのかこちらを向いた。
バチリと交わる視線。
その相手は先生だった。
どうしてここに…。
驚きのあまり、その場に立ち尽くしてしまった。
先生と別れて数日が経った。
ただ先生がいない日常に戻るだけ。
大丈夫。
初めは辛くて寂しくても、直に慣れてくる。
以前の私がそうだったのだから。
ただいつも通り過ごせばいい。
私のやるべきことはただ一つ。
受験勉強だ。
そう言い聞かせて必死に歩みを進める。
きっと鉢があたったんだ。
大事な時期に恋愛に現を抜かしていたから。
愛を受け取るに値しない私が誰かを愛してしまったから。
だから電話もメールもしない。
1日何通も来ていたメールは格段に減り、最近はもう1、2通くればいい方だった。
私は何もなかったふりをして、いつものようにただひたすら机に向かう。
でも全然頭に入ってこない。
いつも頭の片隅にあるのは、先生と木下さんが抱き合う姿。
何をしていても身に入らない。
それでも刻々と時間は過ぎて行く。
私だけを取り残して。
そうしていつの間にか3週間ほど過ぎた頃だった。
塾に行って家に帰ると、家の前で誰か人が立っている。
暗くてよく見えないが、その人は私の家を見上げていて一向に動こうとしない。
まさか不審者!?
思わずカバンをギュッと握りしめる。
様子を伺えば、向こうも視線を感じたのかこちらを向いた。
バチリと交わる視線。
その相手は先生だった。
どうしてここに…。
驚きのあまり、その場に立ち尽くしてしまった。

