2週間後。 あたしは妊娠している事が分かった。 まだ性別すらわからないくらい小さい。 瑞樹も喜んでくれた。 妊娠中、瑞樹は心配性なのか 「大丈夫?」「しんどくないか?」と しつこいくらい聞いてくる。 「大丈夫だよ。」って笑顔で言うと 瑞樹は安心したように頷く。 そんな中、瑞樹の喘息が再発し始めた。 あたしが支えなくちゃいけないのに 側にいて背中をさすってあげることしか できない。 発作が治まったあと、瑞樹は 涙ぐんでいる。 それほどしんどくて辛い病気なんだ。