最初はお互い最近の話なんかをしていたのだけど

「ごめん
 テレビ切るわ」

「あぁ
 やっぱり
 そういう話するためによんだわけね」

「え あ あのえっとごめん」

「別に気にしないよ
 付き合う前からわかってたことだし」

「なんでっ
 じゃあ」

「どれだけ好きだと思ってるの
 ずっとみてたんだよ
 慶が音々のこと好きだって知って諦めるな んてできなかった
 だからだめもとで告ったの
 まさかだと思ったよ?
 でもそばにいれるならそれでいいと思った の」

「なんで音々ちゃん
 なんでそんな
 そりゃその別れようって話しようと思ってた よ
 でもそんな」

「みてればわかるってば
 音々とは高校の時から一緒だし
 だから音々のとこいくと知らないような笑顔 で話しかけてるし
 他にもいっぱいあるけどね?
 あぁ音々の事好きなんだなって」

「そんな
 じゃあ
 
 全部知ってるの?
 僕のことも音々ちゃんのことも」

「慶がずっと音々に恋してて
 でも音々は森孝さんって人がずっと好きっ て話?
 なら知ってるよ」

「あぁ
 そうなん・・・
 そりゃ そうだよね」