初恋よりも好きな人。

隣にいる、筒井の方から暑い感じのオーラが。

「好きって言ったら両思いってことなんだよな？」

そりゃ、そうでしょ。
とか思いながら、こいつ馬鹿化みたいな目でまさ君とかが見てる。

「そうだな。くるみが好きって言ったらの話だけどな？」

「わかった。
今年中に、『私、筒井君がすき』
って言わせてみせるぜ。」

なんて、筒井がドヤ顔をしてこっちをみてきた。

「ま？そんなのに、１年もいらないかもだけどな？」

うー。なんか、嫌だな。この感じ。

「ほらー、席につけー」

先生が、声を出しながら教室に入ってきた。

でもそんなのは、お構え無しに、私が席につこうとした時。
ドドドドドと、足音が聞こえる…。

「くるみー！大丈夫だった？
昨日、急に帰っちゃうんだもーん。」

里菜が、眉毛を下げて、今にでも泣きそうな可愛い犬みたいな顔をしてこっちへやってきた。