俺は平穏な日々を送りたかったのに……いじめられるなんて思いもしなかったよ。
そんな俺は不登校でクラスの奴らは俺のことなんて忘れてる。もう、眠って忘れよう眠れば
1日は終わりを勝手に告げて明日になってくれる。学校に行くのをやめたあの日からそうして1日を終えることにしている。





少女「おーい、あの?起きてくださーい!」
俺『んー?……って誰?!ここは……』
少女「はーい!私はアリスちゃんでーす!キラッ」
俺『アリス?』
アリス「そう!何百年もこの本の中で生きてたアリスちゃんなのだ!」
俺『本?!』
アリス「そうだよー!厳密に言えばおとぎの国!かな?」
俺『夢か……』
アリス「ちょっとー!夢なんかじゃないよー、君にはしてもらいたいことがあーるの!」
俺『してもらいたいこと?』
アリス「そうそう!おとぎの国にはたくさん国があるの!」
アリス「でねでね!その国がおかしくなっちゃってるのー!シクシク」
俺『国?おかしく?』
アリス「例えばねー、かぐや姫さんは月に帰らずお爺さんたちと暮らしてたりー」
アリス「赤ずきんと狼が2人?2匹?1人と1匹!が行方不明になったりねー、もうグチャグチャなの!」
アリス「だからー、君にー元通りのストーリーにしてほしいの!」
俺『無理だよ……俺なんかには何もできない』
アリス「拒否権はないよ!」
アリス「まずは、かぐや姫さんの国から行ってもらおうかな!」
俺『何勝手に?!』
アリス「はいこれ!かぐや姫の絵本!これと同じにしてね!」






そんなこんなで俺はかぐや姫の国に向かっている。本当に訳が分からないがアリスはかわいかった………。俺はいつ夢から覚めるのだろうか。

続く