「中村さん久しぶり!」
「あぁ、咲良と高橋は久しぶりだよな」
「会いに来なくて寂しかった?ごめんね、なかなか休み合わなくて」
「お前も白城もさ、俺が会いたいから来たみたいな言い方するけど、勝手に来てんのそっちだろ」
呆れ顔だけど本気で嫌がってるわけじゃない中村先生の様子は、高校時代によく見たものだった。
白城くんと茉央に振り回されるのは、いつだって中村先生の方だったもんね。
「で、今日は何だよ。お前ら暇なの?」
そうだった、なんて言って白城くんは話し出そうとするけど、何か思い出したようにピタリと止まった。
「なー、やっぱ蓮くんも呼びに行かね?」
「でも蓮くん今日は来られそうにないって言ってたよ?」
「んなの見に行かなきゃ分かんねーだろ?」
「バカ、篠原先生は今日ほんとに忙しいから………聞けよ。」



