白城くんが体育準備室に行くと、茉央も篠原先生に連絡してた。
「蓮くん、今日は部活あるから来れないかもって言ってたんだけど」
「そうなんだ、なかなかタイミング合わないね」
「梨花とシロは?」
「え?」
突然振られたあたしと白城くんの話に少し驚いて茉央を見ると、楽しそうにあたしを見ていた。
「働き出してもう1年以上経ったでしょ?大分慣れてきた頃だし、働き始めた頃に比べたら落ち着いた?」
一度茉央に、忙しくて最近会ってない、なんて話をしたことがあった。
それはちょうど働き出してすぐのことで、お互いに慣れない環境で疲れてたり、休みが合わなかったりで全然会えてない時期があった。
多分そのときに比べるとあたしたちは落ち着いたように見えたんだろう。
「うん、仕事終わりにあったりもするし、連休に旅行に行ったりもしたよ」
「そうなんだ!いいなぁ」



