あのね、先生。-番外編-


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3人の予定があったら、なんて言っていたけど、それは思ったよりも早く来た。

「中村さんに会うの久しぶり!」

「咲良もあんま来てねーんだ?」

「あたしもってことは、シロも?」

「俺はこの前来たけど」


久しぶりなのはあたしだ。

だって多分、中村先生なんて大学の文化祭で会ったっきりだよね。

1人でここに来るほど親しい教師がいるわけでもないから、来る時は決まって白城くんが一緒だった。

「梨花は当分来てなかったよな?」

「うん、多分茉央より久しぶりなんじゃないかな」


来る用事がないから来ないだけで、やっぱり久しぶりに来ると懐かしいものだった。

「あれ、今日中村さん外いねーし」

「いつもいるの?」

「うん、俺が来た時はいつも外で休憩してんだけどな」

この3人の中だと白城くんが一番ここに来てる回数が多いはず。

その白城くんが来るたびに外で休憩してるなんて、どれだけの頻度で休憩してるんだろう、あの人は。

「シロ、呼んでくれば?」

「あー、じゃあ行ってくる」