「…あのさ、もし俺が1週間後にプロポーズしたとしても、それは3人に言われたからってわけじゃないからね?」

言われたからってするもんじゃないでしょ。

俺の言葉に何でか3人とも笑ってて、今日は俺からかわれる日なのかな、なんて思って少し笑えた。

「分かってるよ。咲良とのことで俺らが何て言っても、蓮くんは自分の意思で動くだろうなって何となく見えてるし」

「蓮くんって咲良が関わると頑固だもんな」

3人でうんうんと頷きながら、俺のことを頑固だと言う。


「褒め言葉…ではないよね」

「いや、咲良のことちゃんと考えてるって意味では褒め言葉なんじゃねーの?」

確かに茉央ちゃんのことだと大体最初に自分で決めた通りに動いてるっけ。

「結婚のことだって、この中で今一番現実味あるの蓮くんじゃん」


考えてはいたけど、こうやって言われると改めて意識する。

「んー、まあ、結婚するときはちゃんと報告するから心配しないで」

「言ったからな!内緒で結婚式とかなしだから!」

内緒で結婚式なんてするわけない。

この3人を呼ばないなんてありえないんだから。


想像すると楽しみで。

もしかしたらほんとに1週間後かもな、なんて。


いつになるかは自分でもまだ分からないけど、茉央ちゃんの指のサイズくらいは確かめておこうかな、なんて思ったんだ。

-END-