「大丈夫だって、加地イケメンだし相手くらいすぐ出来るだろ」

加地くんの背中をバシバシ叩きながら言う白城くん。

フォローになってんのかなってないのかよく分からないけど、加地くんの表情的になってないね。

そりゃそうだ。

すぐに出来るなら、今こんな状況にはなってないはずだから。


「蓮くんのとこは今どれくらいだっけ?」

「俺のとこは2年半かな」

聞かれて改めて思った。

茉央ちゃんと出会ってもう5年か。

「結婚とか考えてないわけ?」

「え?」

加地くんが当たり前のように溢した言葉に、今度は俺がピタリと足を止めた。


「あー、確かにそれは俺も思ってた。蓮くんと咲良ならいつでもいけるだろ」

「つーか、考えてんだと思ってた」

「だよな、だって蓮くん何歳?もう結婚しててもいい年だよな?」

「それ言ったらこの人もじゃん」

白城くんと加地くんで話が進んでて、加地くんに至っては中村先生までサラッと巻き込んだ。