「百合ー、部活いくよー?」そう叫んだ。
「え、ちょっ、早くない?待ってて!」喋っててなかなか準備をしてない百合はいつもこうだ。
「んじゃあ、置いてくねー?」そう言って隣のクラスの舞華のところへ足を運んだ。
後ろからわーわー何か叫んでいるが無視した。
太田舞華(おおたまいか)は小学校からの友達。小学校からバレーをやってきて、同じバレー部だ。部活の中でエースとして大活躍中だ。
「太田ー!部活行こうー!」後ろのドアからそう叫んだ。
「はーい。百合は?」
「教室に置いてきた」そんな他愛もない会話をしているといつの間にか百合がいた。
「さて、部室に行きますか。朝からだるいなー」そう舞華が呟いて私たちは歩き出した。