side雄弥

「約束……っ」

ボロボロと、まるで、何かが切れたように泣き出す大沼。

「……大沼……?」

「結美那っ……」

「守ってね……っ」

「……当たり前だろ?」

「……ん。
って、学校……もどんなよ……?」

「……竹内。アンタは、早退ね!
結美那のそばにいてやって」
辛そうにいう山野。

「……いや、竹内くん。戻っていいよ?」

「結美那は、黙って!」


「ひ、ひどい……」

「ちょっと来て。」

濡れてる俺の腕をつかんで離れる山野。

「んだよ。」

「……あの子が、顔を隠した時は、嘘ついてる時だから。