「あの光も、君の鏡写し?」




指差した方向を見て、私は目を見開いた。




どんよりした雲に一筋の光がさしている。





「もう少しで、太陽と綺麗な空が見えそうだ。」




優しく微笑んで空を見上げる彼に私は呟いた。




「あながち…間違ってないかも…」




「え?」





私の呟きは、どうやら合田くんには聞こえなかったようで…




私はなんでもないと言うと、空を見上げて少し微笑んだ。