あの日以来ぎこちない関係になったような合田くんと私。 最初の頃は和葉もしつこくどうだったのかを聞いてきていたが、なにも答えない私の心を察したのか、なにも聞いて来なくなった。 「ねぇ新山さん。」 ぼーっと空を見つめていた私に、クラスメートの女子が話しかけてきた。 「新山さんのこと呼んでる人がいるの。」 わかったと言って、私は廊下へと足を進めた。