深愛なる君へ、この愛を捧げます。





理人が目覚めてからもう1ヶ月が経った。




理人はあれからすぐにリハビリを開始して、毎日苦しいリハビリをこなしている。
私はお義父さんとお義母さんにお店を頼み、出来るだけ理人の傍にいるようにした。




そのお陰なのか、理人の頑張りのお陰か、理人は以前のように歩けるようになった。
まだ杖歩行だけど、それは十分な成果だと思う。




リハビリの方は『若いから戻りが早いというのもあるけど、後遺症がないのは奇跡に近い』と言っていた。




やっぱり理人は何か持っていると思った。




「…さすが私の旦那さん。これくらい屁でもないね」


「なんだよ、その言い方引っ掛かるな~」




リハビリの帰り道、理人が乗る車椅子を押しながら言えば、理人は苦笑い。
私も面白くて笑う。




「…芽々、少し外を見ていきたい」


「いいけど、まだ暑いから少ししたら戻るからね?」




私はリハビリのいつもの帰り道の途中にあるお散歩コースを通り、ベンチのある木の下で止まった。




リハビリコースでもあるここは、院長の奥様がお手入れしている庭園がありここのベンチからはそれがよく見える。
夏である今は向日葵がたくさん花を咲かせ、皆太陽の方を向いている。




チラッと理人を見ると、理人は若干緊張しているように見えた。




「…日海に会うの、緊張してるの?」




理人の横顔に声をかけると、理人は私の方を向いて眉をハの字にして笑った。