あの時の私の願いは現状維持の幸せだった。
でも今回の願い事は違う。
『理人と日海と三人で幸せになれますように』
『理人と私』の二人の幸せじゃない。
『日海と私』の二人の幸せじゃない。
『理人と日海と私』の三人の幸せ。
それが今の私の一番の願い事。
もう現状維持の幸せは嫌だから。
ゆっくりと目を開けて隣の日海を見ると、日海もすぐに目を開けた。
「日海は何をお願いしたの?」
しゃがんで日海に目線を合わせ首を傾げると、日海は待ってましたと言わんばかりに答える。
「にかね!『パパがおきて、にかをたかいたかいして、それを見たママがずっとわらっていられますように』ってお願いした!」
「…っ!日海…っ」
目から一筋の涙が流れ、私は思わず日海を抱き締めた。
大丈夫だよ、日海。
ここの神様は願いを叶えてくれるって有名だから、きっと日海の願いを叶えてくれるよ。
日海を見つめると、日海と二人で笑い合った。



