深愛なる君へ、この愛を捧げます。





理人と付き合うようになってから、何かあればここの神社に来て絵馬やお願い事をしていた。




初詣、理人の就職試験前、結婚前、妊娠した時。
ここはよく願いが叶うって言われている有名な神社だったから、結構来てたな。




一番よく覚えているのは、私と理人が結婚する前のこと。




『どうしても叶えたい願いがある』




理人がそう言うから、仕方なくここの神社にやって来た。




二人で合掌して目を閉じる。
私は『このまま幸せでいられますように』と、現状維持を願って目を開けた。




隣を見ると理人はまだ目を閉じてお祈りしていた。




しかもよく見ると眉間にシワが寄ってる。




「…どんなお願い事してるのよ…」




私の声すら理人には聞こえていなかった。




しばらくすると理人はゆっくりと目を開けた。
そして私の視線を感じたのか、こっちを向いた。




「…そんなに念じて、どんなお願いしたの?」




苦笑いしながら聞くと、理人は見られていたことを知り、頬を赤くして恥ずかしそうに視線を外した。




『これは絶対叶えて欲しいから、神様に何度も頼み込んでた。
内容は恥ずかしいから教えない。てか教えたら叶わなくなるし!』




なんて子供みたいに言うもんだから、可笑しくてたくさん笑ってしまった。
笑ったせいで理人は拗ねちゃったけど。




でもあの時の理人は可愛かったな。
お願い事はこの後知ることになった。