この前、私の部屋に忍び込もうとして奏にあっけなくやられた人。
ううん、奏はそもそも手は出していないんだけど。
「あんときのこと、忘れたわけじゃねーよなぁ?」
肩を掴む手に思いっきり力が込められて痛い。
「し、知りません……!私のせいじゃないですから。それに、不法行為をしたのはそちらですよね?」
怖いけど……!
ものすごく怖いけど!
それでも、私は悪くないはずだからこのまま黙っておけない。
「ちっ。相変わらず生意気な女だな。顔はいいのにもったいないぜ」
「ほ、ほっといて下さいっ……!」
肩に置かれた手をなぎ払い、くるっと振り返る。
鮮やかな金髪が窓から吹く風に揺れた。
私はそんな3年の頭から離れるように、ジリジリと後ろへ下がる。
「けど、お前みたいな生意気な女は嫌いじゃねー。どうだ、俺の女になる気はないか?」
は、はぁ……?
この人はいったい、何を言ってるの?



