怖すぎてそれ以上は考えないようにした。
だって、どう考えても普通じゃないよ。
「だからさくらも、もうちょっと物事を楽観的に考えてみろよ。んな思い詰めたツラは似合わねーぞ」
「は、はぁ……!?」
意味わかんない。
楽観的に考えられるわけないでしょ?
っていうか、楽観的に考え過ぎたから刺されたんじゃないの?
奏は物事を軽く見すぎなんじゃ。
「さくらには笑顔が一番よく似合う」
「…………」
「だからさ、色んなもん取っ払ってじっくり考えてみろよ。俺のこととかな」
「……っ!」
耳元でそう囁いた奏は、目を見開く私を見てクスッと笑ってから頭に乗せた手を離した。
そして、そのままお風呂場へ向かう。
私は……引き締まったその綺麗な背中から目が離せなかったんだ。



