な、なにその傷跡。
怪しすぎて怖いんですけど。
不良だし、ヤンキーだし。
誰かに刺された、とか?
そういえば、命の恩人がどうのとか言ってたし。
その傷跡が関係してるんだろうか。
ブルッと身震いする。
やっぱり奏と私じゃ、住む世界が違い過ぎるよ。
「今、誰かに刺されたんじゃねーかって変な想像した?」
じっと傷跡を見ていることに気付いた奏が、食い入るように私を見つめる。
「し、してない」
思いっきり首を振って否定した。
けど、本当はうそ。
思いっきりそんな想像をした。
「ま、似たようなもんだけどな。けどさ」
に、似たようなもん……?
刺されたっていうの……!?
こ、怖すぎるよっ。
「そん時に俺は、強く生きてくって決めたんだ」
「ふ、ふーん」
強くなきゃ……また誰かに刺されちゃうかもしれないから?



