耳に光る無数のピアスが、彼らに話しかけようとする私を引き止めた。
真後ろまで来たところで、伸ばしかけていた手を引っ込める。
彼らは……同じ1年生なんだろうか。
違うって信じたい。
こんなハデな人達なんかと、私は違う。
違う……。
「あ〜ダリー。入学式なんて、面倒くせーよな」
「こんな山奥で3年間軟禁生活だなんて、やってらんないぜ」
「あ〜、ヤリて〜!女欲し〜!」
ヤ、ヤリ……たい!?
な、なんて下品なの!!
同じ生き物だとは思えない。
今まで生きて来た中で、こんなにハデな人たちを見たことがなかった。
しかも!!
会話の内容から同じ1年生だってわかってガッカリした。
こんな人達と、同じ教室で授業なんて受けたくない。
はぁ。
もうやだ。



