「そいつより俺の方がウマかったら、俺を好きになるかもしんねーだろ?」
「……はぁ!?」
ウマかったら……俺を好きになる?
コイツ、正気?
思考回路がどうにかなってるんじゃない?
普通、そんな風に思わないでしょ!
好きな人に彼氏がいたら、身を引くもんでしょ?
「大丈夫、自信あっから」
「そういう問題じゃなーい!ありえないから!」
「遠慮すんなって」
「してない!」
ゆっくり奴の顔が近付いて来る。
フェロモンたっぷりの凄まじい色気が漂う雰囲気に、胸の奥が熱く疼いた。
両手を押さえ込まれているから抵抗出来ず、必死に奴から顔を遠ざけるしかなかった。
「や、やだってば……」
「なんで?彼氏ともヤッてんだろ?」
耳元に聞こえるハスキーボイスは、不機嫌さ丸出しで私を挑発して来る。
何が嫌かって……一方的にこんなことをされているっていうのに、ありえないくらいドキドキしてるってこと。
「……ってない」



