ーーガラッ
「あれ?桐山?」
夢中になって問題を解いていた私は、ドアが開く音にビクッとした。
「く、黒髪……じゃなくて!本間君?」
危ない危ない。
思わず心の中で呼んでたあだ名で呼ぶとこだった。
「うっわ、朝から勉強?よくやるよな」
本間君は私のそばまで来ると、ノートを覗き込んで苦笑いをする。
ミステリアスな雰囲気が一気に砕けて優しくなった。
「癖のようなもんで。それより、本間君はなんでここに?」
黒髪の爽やかフェイスが売りの本間君は、このヤンキー校の中ではまだまともな部類に入る。
あ、勉強しに来たのかな?
いかにも知的だし、秀才っぽいもんね。



