興味がないだけなのかもしれないけど、深く突っ込まれなくて良かった。
愛佳ちゃんに話したら、気分が沈んで暗くなって来たところだったから。
「親が離婚したからこの学校に来たんだ〜!」
ニコッと笑いながら、サラッとそう口にする愛佳ちゃん。
爽やかなその顔は、今この場に似つかわしくなくて自分のことを話しているようには思えない。
「り、離婚……?」
「そうだよ〜!どっちに付いて行くか決めろって言われてさ。どっちにも付いて行きたくなかったから、寮があるこの高校にしたんだ〜!あ、卵焼きうまっ」
まるで何事でもないように、愛佳ちゃんは淡々と口にする。
美味しそうに卵焼きを頬張りながら、とても幸せそうな表情。
そっか。
みんな、複雑な事情を抱えてるんだ。



