「どっちかっつーと、俺的にはもっとセクシーな方がムラムラすんだけど。赤とか黒とか」
「聞いてないからっ!っていうか、いつまで見てるつもり!?早く出てよ!」
奴の前に回った私は、未だに出て行こうとしないその胸をグイグイ押す。
「うわっ。そんなに押すなって」
「早く出て行かないからでしょ!」
「やめろって、バカ」
「バカはそっちでしょ、バカは!だいたい……見ず知らずの男になんで下着を見られなきゃなんないの?」
ちゃっかり部屋にまで入って来てるしさ。
ようやく外に追い出し、洗濯物が干してある部屋のドアをバタンと閉めた。
「見ず知らずの男?」
私の言葉が引っかかったのか、桐生奏は眉をひそめる。



