「なんだよ、なんか隠してんのか?」
「べ、別に何も隠してないよ……!」
「だったらいいだろ。見せろよ」
「ダ、ダメだってば!」
開けようとする彼の腕を両手で引っ張る。
カッターシャツの袖をめくった先から覗く逞しい腕は、私の倍以上あるんじゃないかってくらい筋肉が付いてて男らしい。
この学校にいる他の男子たちよりも、飛び抜けて背も高いし……目立ちすぎだよ。
「だーかーらー、そんな抵抗は無意味だって言ってんだろ」
非力な私には、どうやらこの人を止めることが出来ないらしい。
「ちょ……っや、やだ」
ーーガチャ
「お!」
青ざめる私に、桐生奏が声を上げる。



