オレンジ色の夕陽が、いつも以上に部屋の中を照らしている。
そんな中に立つ彼の姿は、悔しいけどめちゃくちゃサマになっていた。
「へえ。男子寮と全然違うんだな」
靴を脱ぎながら、彼は品定めでもするかのように部屋の中を見回す。
そして、立ち上がるとスタスタ玄関に向かって歩き出した。
「うっわ。風呂とトイレまで部屋にあんのかよー!」
「しかもインターホンまでありやがるし」
彼は玄関に靴を置くと、あちこち見回しては驚きの声を上げる。
っていうか、早く出てってよー!
いったい、どういうつもりなの!?
「お、部屋もう1個あんじゃん」
「そ、そこはダメ!」
ドアに手をかけようとした桐生奏の腕を掴む。



