ギュウギュウと桐生奏の顔を押し返す。
なんなのよ、この綺麗なツヤ肌は!
羨ましすぎるでしょ!
「ははっ、それで抵抗してるつもり?」
簡単に腕を掴まれ、抵抗はもはやムダに終わる。
「は、入って来ないでよー!」
「そばにいなきゃ、守れねーだろうが」
「頼んでないー!」
ひとことも守って欲しいなんて言ってないんですけどー!
「あ?ざけんなよ。この俺が言ってやってんだかんな」
眉間にシワを寄せ、今度は鋭く睨んで来る。
「別に結構ですから」
「うっせーな。諦めろ」
「ム、ムリ……ムリですー!」
必死の抵抗も虚しく、彼は窓枠に乗るとあっという間に部屋の中に降り立った。



