俺のそばから離れるな‼︎



「あ……は、はい」



髪の毛や頭を触られるのは苦手だけど、なぜか嫌だとは思わなかった。


それどころか、安心している自分がいる。


桐生 奏って言ったっけ。


不思議な人。


それに。


助けて……くれたの?



「なんもされてねーよな?」



「は、はい……!」



勢い余って立ち上がると、地面にのびている3年の男の姿が見えた。



この人がやっつけてくれたの……?



「そ、その人……生きてる?」



「ああ、首根っこ引っ張ったら勝手に落ちた。打ちどころが悪くて気絶しただけだと思う」



しれっとサラッと口にする彼。


とりあえず生きているとわかってホッとした。