「あ……は、はい」
髪の毛や頭を触られるのは苦手だけど、なぜか嫌だとは思わなかった。
それどころか、安心している自分がいる。
桐生 奏って言ったっけ。
不思議な人。
それに。
助けて……くれたの?
「なんもされてねーよな?」
「は、はい……!」
勢い余って立ち上がると、地面にのびている3年の男の姿が見えた。
この人がやっつけてくれたの……?
「そ、その人……生きてる?」
「ああ、首根っこ引っ張ったら勝手に落ちた。打ちどころが悪くて気絶しただけだと思う」
しれっとサラッと口にする彼。
とりあえず生きているとわかってホッとした。



