「おい」
パニックの中、聞こえたのは少し低めのハスキーボイス。
透き通るようなその声は、パニックになる私の耳にもはっきり届いた。
それは3年の男のものとは明らかに違っていて。
だ、誰……?
もしかして……この男の仲間?
だとしたら、本当にピンチじゃん!
怖くて怖くて、私は目をギュッと閉じてその場にうずくまった。
もうダメだ。
男2人相手に勝てる気がしない。
体がガタガタ震える。
「何やってんだよ」
「あ?なんだ、テメーは!」
「1年の桐生 奏(きりゅう かなで)」
「ちっ。これだから俺のことを知らねー1年ボーズは!覚えとけよ、俺は3年の頭張ってる……うぐっ」
ーードサッ



