「好きなんだよ、マジで。俺にはさくらしかいらねーから」
「それは一方的なお前の気持ちだろ?相手はどうなんだ?それにガキの恋愛なんて、どうせすぐに気持ちが変わって終わる」
スーッと大きく息を吸い込むと、ドアにかけていた手に力を入れた。
そして、勢い良く引き開ける。
ーーガラッ
足が震えて、ありえないほど心臓がバクバクしてるけど……。
頑張れ、私!!
言うんだ、ちゃんと。
「さ、さくら……っ」
いきなり現れた私を見て、奏がビックリしたような声を出す。
校長先生も同じように目を見開いていて。
奏のお父さんだけは、真剣な眼差しで私を見ていた。
「と、突然すみません……っ!で、でも、どうしても伝えたくて。わ、私も奏が好きです。ず、ずっと一緒にいたいと思ってます!ガキかもしれないし、この先お互いの気持ちがどうなるかはわからないけど……」
それでも、それでも……っ。
「今、奏を好きだっていう気持ちを大切にしたいんです!」
今が続けば未来に繋がっている気がするから。
だから私は諦めたくない。
奏との未来を諦めたくない。



