「進学が決まっていた明倫(めいりん)学園を蹴って、この学園に入りたいと言った時に約束しただろ?問題を起こしたらすぐに連れて帰ると。そして、お前は言ったよな?俺の命令に従うと」
えっ……!?
明倫学園を……蹴った?
な……なんで?
明倫学園は、私が受験に失敗した学校だった。
「好きな女がいるからってこんな山奥にある名もない学校に来たかと思えば、その女の寮の部屋に入り浸ってるそうじゃないか。梢さんから連絡を受けた時はビックリしたよ」
ーードクン
私のこと……?
「校長、男女間の寮の行き来は即退学処分なんですよね?コイツは校則を破ったんだ。それなりの処罰はして頂かないと」
「そ、そのような事実は今初めてお聞きしました。そ、それに、大切な桐生グループの御曹司に処罰を下すなど私共にはとても」
何がなんだか、もうわけがわからなかった。
桐生グループの御曹司?
奏が……?
どういうこと?



