前から目を付けていた参考書を手に取り、今日返そうと思っていた参考書を本棚に戻す。
図書委員なんて名ばかりの学校の図書室の本の管理は、もちろんだけどきちんとされているはずがなかった。
なので、勝手に借り放題なのだ。
もちろんちゃんと返却してるよ?
分厚い参考書をカバンにしまうと、部屋に帰るべく急ぎ足で駆け出した。
図書室を出て階段を下り、校舎を出るとそのまま寮へ。
部屋に戻ると、奏はまだ帰って来ていないようだった。
相変わらず窓から出入りしているから、帰って来て窓の外を見るのは私の癖になってしまった。
窓の外には誰もいなかったから、まだ帰って来ていないっていう証拠。
ーーピンポーン



