クラスメイトたちはこの光景に慣れたのか、漆原さんに興味を示さない。
またかって感じの視線を向けている。
ケイも秋道君も、漆原さんには興味がなさそうだった。
「奏さー、いい加減思いっきり言ってやれば?あの女、マジしつこいじゃん」
秋道君が自慢の髪の毛をイジりながらつぶやく。
「言ってるけど、あいつには効かねーんだよ」
「それは本気で言ってねーからだろ?思いっきり言ってやれば、諦めるんじゃねーの?んで、俺らにもチャンスが回って来るかも!」
「はぁ?なんだよ、チャンスって」
「あいつ、奏しか見えてねーからな。ズタボロに傷付いてるところを俺が優しく慰めてやんだよ」
「「「…………」」」
誰もが呆れ返りながら、秋道君を見ていた。



