「ははっ、動揺しすぎだろ。可愛いなー、さっくは」
ケイがクスクス笑いながら床に落ちた教科書を拾ってくれた。
「あ、ありがと」
「いーえー。あからさまにビックリしすぎだろ。それじゃ、余計に怪しまれるから」
奏が私の部屋にいることを知っているケイが、耳元でコソッと囁く。
それを、奏が面白くなさそうな顔で見つめていた。
「今日部屋に遊びに行ってもいい?カナ君の部屋を見てみたいなー」
「ムリ。俺、あんまり部屋にいねーから」
「えー!じゃあどこにいるの?放課後遊ぼうよ〜!なんなら、あたしの部屋に来る?」
「行くわけねーだろ」
面倒くさそうに言ったあと、奏は漆原さんを避けるように机の上に突っ伏した。



