それから1ヶ月。


相変わらず代わり映えのない日々を送っている。


木が生い茂り、緑がいっぱいのここには蝉の声がうるさく響いていた。



「あっちー。もうすぐ夏休みだよなー」



「!?」



お風呂から出た奏が、上半身裸で冷蔵庫のドアを開ける。


毎度のことだけど、どうにも慣れなくていちいちビックリしてしまう。


ビックリというか……ドキドキするんだけどね。



「いつも言ってるじゃん。う、上の服着てよ」



「あちーからムリ。それに、どうせ脱ぐんだからよくね?」



「は、はぁ?」



どうせ脱ぐって、どういう意味よ!



「今日こそいいだろ?」



部屋の机で勉強していた私は、ミネラルウォーターを持ってベッドに座った奏にドギマギした。