途中、奏に引っ張られて購買に寄ると、漆原さんが飲み物を買っていた。
「カナくーん!こんなところで会うなんて運命じゃない!?」
漆原さんは奏を見ると嬉しそうに駆け寄って来て、ニッコリしながら腕にしがみ付く。
「離せ。あんたに運命感じたことなんてねーよ」
「もう、つれないんだから〜!照れ屋さんだなー、カナ君は」
迷惑そうにする奏を見ても、やっぱり漆原さんはひるまない。
ここまで来ると、逆にすごいなって思ってしまう。
奏もそんな漆原さんに困り果てているようだった。
「桐山さん、だっけ?カナ君、いつもその子といるよね。いったいカナ君の何なの?」
漆原さんは奏にはわからないように私を睨むと、そのあと奏の顔を上目遣いで見上げた。



