「マジで好きだよ、さくら。もう絶対に離したくねー」
「……っ」
抵抗するのをやめた私は、奏の胸におでこを当てて小さくなる。
「マジでお前しか見えねー。一生俺のそばにいて」
ううっ。
そんなことを耳元で囁かないでよ。
顔がりんごみたいに真っ赤になった。
それと同時に、胸の奥から温かい気持ちが溢れて来る。
「わ、私も……好き。ずっと……そばにいたい」
言ったあと、恥ずかしすぎて奏の胸にさらに顔を埋めた。
な、何言ってんだろ。
恥ずかしすぎるよ。
痛すぎるよ。
「やべえっつってんのに。煽ったのはさくらだからな?」
「え……?」
突然伸びて来た奏の手が、私の顎に当てられた。
そして、クイッと上を向かされる。
ーードキン
熱がこもった奏の瞳と目が合って動けない。
息をするのも忘れてしまいそうなほど、整ったその顔に魅了される。
……好き。
大好き。
奏しか見えないよ。
そんな気持ちが胸の奥から溢れて来た。



