俺のそばから離れるな‼︎



そしたら、少しは可愛く見えたかもしれないのに。


不思議だ。


好きって認めた途端、可愛く見られたいと思っちゃうなんて。


それまで何とも思わなかったのに、本当に不思議。


好きな人に可愛く見られたいなんて、そんな感情が私の中にあったなんてビックリだよ。


だって……今までそんな風に思ったことなんてなかったから。



「やべえ。マジで嬉しすぎる」



「ひゃっ……!ちょ、奏……?」



勢い良く引き寄せられたかと思うと、私は奏の両手と胸にスッポリ覆われた。


身近に感じる体温と、私と同じように速いその鼓動。



「ちょ、は、離して……っ」



ドキドキしすぎておかしくなっちゃうよ。



「ムリ。さくらの気持ちを聞いた以上、これからはガマンなんてしねーから」



耳元で囁かれドキリとする。


ムダに色っぽい声を出してドキドキさせるのは、もはや奏の癖なんだろうか。