え?
将来一緒になる仲……?
な、なにそれ。
わけがわからないんですけど。
「やめろ、マジ近寄んなって。その話は断ったはずだろ?」
話について行けず、ポカンとする。
奏は漆原さんから逃げるように腕を振り払った。
「照れなくたっていいじゃーん!カナ君が好きだからあたしは諦めないよ?パパにお願いしたもんね〜!」
「いくら言われても、ムリなもんはムリ。俺、好きな女いるし」
「知ってるよ。でも、好きだから諦められないの!」
「俺はお前なんか好きじゃねー。行くぞ、さくら」
「えっ……?」
奏は私の腕を引っ張って、漆原さんから逃げるように歩いて行く。
私はわけがわからないまま、小走りでついて行くしかなくて。
ふと後ろを振り返ると、漆原さんがものすごい形相で私を睨んでいるのが見えて慌てて前を向いた。



