結局私はお父さんにビールを手渡し、奏には炭酸入りのジュースを注いだ。
「カンパイ」
3人でカチンとグラスを交わし、飲み物に口を付ける。
お父さんはなんで私たちが一緒だったのかとか、関係をいろいろ聞いて来た。
余計なことを言おうとした奏の足を思いっきり蹴って、同じ学園に通っているってことだけ伝えて曖昧に交わし何とか事なきを得た。
奏に睨まれたけど、本気じゃないことはわかってるからスルー。
奏もお父さんの前だと、さすがに横暴な態度は見せなかった。
お父さんは『いやー、良かった良かった。本当に良かった』とニコニコ顔でひたすら言い続け、酔い潰れて寝てしまった。
「前に言ってた命の恩人って、お父さんのことだったの?」
散らかったビールの缶を片付けながら奏を見る。



