俺のそばから離れるな‼︎



すっかり暗くなってしまった夜道を並んで歩いた。


今は今、昔は昔。


こんなにも過去にばかり囚われているのは、私だけなのかな。


菜子は、私よりみんなといる方が楽しそうだった。


昔みたいに何でも知っている仲じゃなくなってしまったことに、疎外感を感じて胸が痛んだ。



「なに落ち込んでんだよ」



私の手を取りながら、奏が心配そうに顔を覗き込んで来る。



「私だけ話に入って行けなかった」



知らない名前や知らない話ばっかりで、みんな昔のことなんて一切口にしなかった。



「みんな前を向いて進んでるんだなって考えたら、急に寂しくなっちゃって」



って、なんで奏なんかにこんな話をしてるんだろう。


言ったって意味ないのにね。