すっかり暗くなってしまった夜道を並んで歩いた。
今は今、昔は昔。
こんなにも過去にばかり囚われているのは、私だけなのかな。
菜子は、私よりみんなといる方が楽しそうだった。
昔みたいに何でも知っている仲じゃなくなってしまったことに、疎外感を感じて胸が痛んだ。
「なに落ち込んでんだよ」
私の手を取りながら、奏が心配そうに顔を覗き込んで来る。
「私だけ話に入って行けなかった」
知らない名前や知らない話ばっかりで、みんな昔のことなんて一切口にしなかった。
「みんな前を向いて進んでるんだなって考えたら、急に寂しくなっちゃって」
って、なんで奏なんかにこんな話をしてるんだろう。
言ったって意味ないのにね。



