「好きな人は出来たけど、彼氏はいないよ」
菜子が照れたようにはにかむ。
「うそ、誰?」
「同じクラスの人だよ。爽やかでカッコ良いの〜!」
真っ赤になる菜子は本当に可愛くて。
私はついニヤニヤしてしまった。
恋バナになると、奥に座っていた女子2人も興味津々で口を挟んで来た。
「だよねー、奴はかなりカッコ良いよね〜!」
「爽やかの代名詞みたいな奴だもんねー!」
きゃあきゃあと盛り上がる私以外の3人。
「この前シャーペンかしてくれてさぁ。休んだ時なんて、ノートかそうか?って優しく声をかけてくれたんだよー!そりゃ惚れるって〜!」
「だよね〜!でも、誰にでも優しい人ってちょっとどうかと思うけどー!」
「あ〜!確かに!奴は誰に対しても同じだもんね」
「誰のことも特別視してない感じじゃない?」
「うー、それを言わないで〜!」
私はその人がどんな人かわからないから、話に入って行けずにただ笑って聞いているしかなかった。



