「人気絶頂期に引退しちゃったけど、今でもカナを好きな人は多いよ〜!」
ふ、ふーん。
だから色んなところでヒソヒソ言われたりしたわけか。
カナ……ね。
確かに容姿は認めてあげるけど。
中身を知ったら確実にファンは減るだろう。
「まぁでも、こんなところにホンモノのカナがいるわけないよねー!」
結局そうまとまり、誰も奏のことを疑う人はいなくなった。
しばらく話していると、注文したものがどんどんやって来て食べ始める。
「菜子は彼氏出来たの?」
私はハンバーグを口に運びながら、菜子に笑顔を向けた。
やっぱり、こういう話をしている時が一番楽しい。



