「さくらが行くなら、俺も行く」
ほらね。
ダメとは言わない。
奏は基本、私の前でしか笑わないみたい。
みんなの前では無表情で淡々としていた。
クールを装っているのか、口数も少なくなってるし。
いつもの俺様でワガママな奏は姿を消したようだ。
「やったぁ!じゃあ早速レッツゴー!」
菜子が嬉しそうに声を張り上げた。
いいな、仲間って。
ブランクがあっても、それを感じないから。
そのあと、よく行ったファミレスにみんなで入った。
「それにしても、さくらの彼氏って本当にイケメンだよね〜!」
「うんうん、さくちゃん学校生活満喫してるって感じー!」
男子と女子がそれぞれ4人ずつの計8人で、私は奏と向かい合わせに座っていた。
隣には菜子でその横が私の知らない女の子。
どうやら高校の友達らしい。
その横が中学の同級生の女の子。
4人並ぶと、かなり話しにくい。
「いや、彼氏じゃないよ……」
「またまた〜!照れなくてもいいからっ!」
照れてないからっ!
事実だからっ!
それに学校生活を満喫してるだなんて、その逆だよ。



