それに比べて今は……。
ヤンキーや不良に囲まれた学園生活を送ってるなんて、誰にも言えない。
「ねぇ、これから時間ある?みんなでファミレスに行くんだけど、さくらも一緒に行かない?話したいしさ」
菜子がニッコリ笑って誘ってくれた。
行きたい!
私も久しぶりにみんなと話したい。
だけど。
「良かったら彼氏さんも一緒に」
菜子が奏にも気を遣ってくれた。
そんな菜子の気遣いが嬉しくて、やっぱり仲間っていいなぁって改めて思わされる。
だけど、彼氏じゃないからそこはあとで否定しておかなきゃ。
「ねぇ、行ってもいい?」
奏のジャケットの裾を引っ張る。
そして、顔を見上げた。
そうすれば、奏がダメと言わないことを私は知っている。
なんて。
奏の扱いにかなり慣れたな、私。



